【ダーウィン15日AAP】 ABC局が先立って、NT準州の少年拘置施設での虐待映像をテレビ放送したことを受けて、ジャイルズNT準州首席大臣は同局を公式に抗議する意向を示した。
2010年から2015年にかけて、ダーウィンのドン・デール施設で発生したとされる少年らに対する虐待について、ターンブル連邦首相は王立委員会を直ちに設立して調査すると発表した。
ジャイルズ氏はこれを支持したが、同放送は今月27日のNT準州の選挙に向けた偏見的な攻撃だとして、ABC局を公式に抗議すると発表した。同氏は「番組は、拘置施設や警察などで懸命に働く人たちにとって侮辱だ」と話し、職員の訓練改善や児童委員の施設アクセスを増やすなど多くの改善事項が成されたが、番組で反映されなかったと批判した。
番組を制作したABC局のカロ・メルドラム・ハンナ氏は、「選挙に合わせて同番組を制作したという申し立ては、攻撃的で間違っている」と述べた。また、現在でなく2014年の事件を放送したことについて、「訓練によって改善された事実は提示されなかった」とコメントした。