【シドニー16日AAP】 NSW州で今年、インフルエンザ関連の死亡数が昨年に比べて3倍に急増した。州保健局はインフルエンザの患者に対し、高齢者など免疫の弱い人に近づかないよう呼びかけている。
インフルエンザによる死亡数は2015年の同時期に13人だったのに対し、今年は45人に急増した。原因は高齢者施設での流行と考えられ、入居者や職員1000人近くが感染した。
州保健局はインフルエンザの患者に対し、高齢者施設や妊婦、小さな子どもに近づかないよう呼びかけている。伝染病を担当するビッキー・シェパード医師は、「高齢者は特にインフルエンザにかかりやすいことから、毎年の予防接種が非常に重要だ」と述べた。