【ブリスベン16日AAP】 新たに行われた調査によると、国内のスーパーマーケットで最も売れている「バナナ」が、今後10年以内に絶滅する恐れがあるという。
バナナ絶滅には、シガトカ病と呼ばれる3種の真菌病が脅威とされる。真菌3種のなかでも、黒シガトカはバナナの免疫システムを停止させるだけでなく、植物の細胞壁を破壊する酵素を生成するという。米国の植物病理学者のイオニス・ステルジオポロス氏は、「シガトカ病によって今後5年から10年でバナナが絶滅する可能性もある」と話した。
QLD州を象徴するバナナは、ビタミンCやビタミンB6、カリウム、葉酸などを含む栄養価が高い食品。オーストラリアバナナ栽培者委員会によると、国内のバナナ消費量は1日500万本を超える。