【シドニー19日AAP】 NSW州のベアード首相は、電力公社オースグリッドの売却に関して、連邦政府のモリソン財務相が19日、正式に中国企業への売却を拒否したことを受けて、改めて海外企業も含めた入札を実施すると発表した。
モリソン財務相は、海外企業への50.4%のリース権の売却は、国家安全保障上の懸念があり国益に反するとして反対していた。
ベアード州首相は、連邦政府の決定に対して、「決定はもっと早くしてもらわなければならない」と、不満を表明したが、ベレジクリアン州財務相は、来年の予算案までには売却を終えるとし、オースグリッドの売却にに自信を示した。
州政府は今回の入札により約100億ドルを調達して、インフラ整備への予算に充てるとしている。