【アデレード20日AAP】 SA州で1998年に発見され、その横を向いた先住民男性の姿から「マリー・マン(Marree Man)」と名付けられた地上絵について、これを復活させようとする運動が地元グループによって始まっている。
岩にエッチングで掘られた地上絵は長さ4キロメートルに及び、オーストラリア最大の湖であるレイク・エア(Lake Eyre)の南東部、SA州北部の町マリー(Marree)から西に60キロメートルの場所で発見された。発見後しばらくは観光ブームとなったが、時間の経過とともに薄れ、その姿はほとんど消えかかっている。
地元のグループは画像データや地ならし機を使用して、何とか地上絵を再現させたいとしている。地元でホテルを経営するフィル・ターナーさんは、「地上絵は急速に薄れてきているが、観光業界からみれば、あれほどすばらしい神秘的な遺産を失うのは悲劇だ」と話した。