【ホバート23日AAP】 米国の裁判所が、自然保護団体シー・シェパードに対し、日本の捕鯨船への妨害を中止するよう判決を下した。シー・シェパード・オーストラリア支部は、米国の判決は南極海での捕鯨妨害活動に影響を及ぼさないとしている。
日本版「タイムズ」は23日、米国でシー・シェパードによる日本の捕鯨船への妨害を永久に禁止する判決が出されたと伝えた。これを受けてシー・シェパード・オーストラリア支部は、オーストラリア海域での捕鯨禁止という連邦政府の決定に準ずるとして、米国の判決結果はオーストラリアの法に影響を及ぼさないとの見解を示した。
日本は1987年、国際的な禁止措置を受けて商業捕鯨を正式に中止したが、以降も調査捕鯨を続けていた。今年3月には、国際司法裁判所(ICJ)が2014年に調査捕鯨中止命令を発令して以来最初となる捕鯨活動を行い、南極海でミンククジラ333頭を捕獲した。