【キャンベラ25日AAP】 連邦のサイモン・バーミンガム教育相は、来年から職業訓練教育セクターの抜本的な改革に取り組む方針を明らかにした。同時に、政府による学生ローン制度を不正に利用している悪質な教育関連業者の取締りについても、これまで以上に強化するとしている。
悪質な教育機関は政府によるVET FEEーHELPと呼ばれる学生ローン制度の不正利用により利益を得ており、同ローンを利用した人の数も2012年の3億2500人から、2015年には29億人に跳ね上がっている。中途退学者は増え続け、ローンを抱えたまま職を得る技術はないという人が急増する状況となっている。
バーミンガム教育相は教育訓練内容に応じたローン金額を支給するため、ローンに上限を設けるとともに、教育機関についても訓練内容を適切に審査するとしている。同教育相は、「職業訓練教育を大学に次ぐ“2番手の選択肢”とみなすべきではない」と述べ、重要な教育機関だと保証することが政府の務めとの考えを示した。