【キャンベラ25日AAP】 連邦のターンブル首相は、原油や精製ガソリンの値段が10年来の安値を記録し、国際的な値下がりを見せる一方、オーストラリア国内の消費者にはその恩恵が還元されていないという不満の声を受け、ガソリン価格を改めて見直すことを約束した。オーストラリアの主要5都市では、2015/16年の平均ガソリン価格が1リットル当たり121.7セントとなっている。
ターンブル首相はガソリン価格について、オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)と協議することを約束する一方、ガソリン価格の値下がりを実現させるのは競争と透明性だとの見解を示した。同首相はまた、安いガソリンを提供しているガソリンスタンドなどの場所が検索できるスマートフォン専用アプリなど、方法は多様にあると述べた。
一方、野党のアンドリュー・リー影の副財務相は、ACCCが「市場調査権力」を与えられ、違反する企業には厳しい罰則を与えるようにすべきとの考えを示した。さらに、ターンブル首相がACCCに対策を講じるよう命じられるかということより、むしろACCCがしかるべき対策を講じられるかだとの考えを示した。