【ブリスベン27日AAP】 QLD大学の分子生物科学研究所の最新研究から、パーキンソン病によって引き起こされる震えや筋肉の硬直などの症状に対する治療の糸口が見つかったことがわかった。
研究結果から、細胞内の生体物質を運ぶ役目を行うタンパク質が機能しない場合、細胞内の輸送ネットワークが混雑化することがわかった。このため細胞を再循環させて正しい場所に運ぶ機能が働かなくなり、脳の細胞が老廃物を除去できなくなるため細胞死が起こるという。
ローハン・ティーズデール准教授は「震えや筋肉硬直などのパーキンソン病の症状は細胞死によって引き起こされることが今回の研究結果からわかったおかげで、治療法を向上させることができる」と述べた。
細胞死によって引き起こされるパーキンソン病以外のおよそ50種類の疾患にも同じ治療法を利用できることが期待されている。