【キャンベラ1日AAP】 主要20カ国の首相が集まるG20首脳会議が、中国の杭州で今月4日と5日に開催される。オーストラリアのターンブル首相は特に、自由貿易やイノベーションについて議論したい考えだ。
ターンブル首相は、世界における投資活動をさらに自由化させたいとしているが、NSW州の電力公社オースグリッドの売却で中国企業による買収を阻止したことや、安全保障上の理由から、広大な牧場を中国企業へ売却することを認めなかった判断について追及されそうだ。
世界貿易機関によると、G20の国の間で昨年11月から今年5月までの7カ月間に145に上る貿易規制が導入されており、2009年以降で最高となっている。ターンブル首相はサミットで「障壁を作ることは国のためにならない」と訴えるとみられる。同首相はまた、多国籍企業による税逃れの規制強化も議論する見通しだ。