【シドニー2日AAP】 オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、オーストラリア国内のホテル予約に関して、ホテル側とオンライン予約サイトの間で最安値の提供を約束している「パリティ条項」は、ホテル市場の競争効果に歯止めをかけているとの見解を示した。
オーストラリア国内のホテルなどではこれまで、予約サイトのエクスペディアやブッキングドットコムに最安値の料金を提供する一方で、ホテル独自のサイトでは同じタイプの部屋をこれより安い料金で提供することが禁じられていた。今後は利用者が電話やホテルのフロントなどで直接交渉すれば、予約サイトより安い料金の提供を受けることが可能になる。
ACCCのロッド・シムズCEOは「パリティ条項によって、顧客らに予約サイトで異なる料金を提供することが出来ない状況となっている」として、「オーストラリア国内の宿泊施設は今後、顧客のニーズや自分のビジネススタイルに合わせた料金設定が可能になる」と話した。