【シドニー6日AAP】 サムスン・オーストラリアは5日、スマートフォン「ギャラクシー・ノート7」のバッテリー欠陥が報告されたとして、持ち主に自主リコールを呼びかけた。
サムスンは先週、バッテリー充電中に35台の携帯電話が引火したとして、10か国の利用者に対して同携帯電話を返却するよう要請した。その時点で国内での事故発生は報告はされていなかった。
サムスン・オーストラリアによると、携帯電話の持ち主には代替品または全額返金がなされる。また、同社から直接携帯電話を購入していない消費者は、購入先と協議する必要があるという。同社IT・携帯電話部門のリチャード・フィンク氏は、「消費者の安全と満足感が最優先事項だ」と声明を発表した。
消費者団体チョイスは、サムスンの洗濯機リコール時の対応を示唆し、消費者に全額返金を求めるよう推奨している。サムスンは2013年、上から入れるタイプの洗濯機6機種により住宅火災15件が発生したことを受けて、国内の洗濯機およそ15万台をリコールした。以降、住宅火災200件以上を含む洗濯機関連の事故300件が国内で報告されたが、まだ何万台もの洗濯機が国内の家庭で使用されていると考えられる。