【メルボルン6日AAP】 過激派組織イスラム国(IS)は、雑誌「Rumiyah」でオーストラリア国内でのテロ攻撃を奨励している。警察は同記事を宣伝活動とみており、現時点で懸念事項はないと話す。
ISは同雑誌でメルボルンのブランズウィックやブロードメドウズ、シドニーのバンクスタウンやボンダイ、さらに両都市のクリケット場やシドニー・オペラハウスなど、具体的な場所をあげてテロ攻撃を奨励している。
連邦のキーナン法相は、ISはイラクやシリアでの支配領域を大幅に失い、兵士数もこれまでで最も少ないとして、同記事は支持者を集めようとする必死の試みだとの見解を示した。
VIC州警察も心配の必要はないとして、メルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)で開催予定のAFL決勝戦に安心して足を運ぶよう州民に呼びかけた。同様な記事はフランス語、ドイツ語、インドネシア語でも出版されており、それぞれの国でテロ奨励場所があげられているという。アンドリュース州首相も、関係当局は同出版物を深刻に受け止めているとしたうえで、「臆病な脅かしに屈せず、通常の生活を続ける強さを見せることが大事だ」と述べた。