【キャンベラ７日ＡＡＰ】　　連邦のスコット・モリソン財相は７日、オーストラリアの経済成長率についての正式な統計の発表を受け会見を開いた。オーストラリアの経済が過去２５年間連続で成長を続けていることを挙げ、国民はこれに見合った報酬を受け取るべきとの見解を示した。

オーストラリアの経済成長は２５年連続となり、２６年半連続の経済成長で最上位となったオランダに続いた。経済成長率では好調なオーストラリアだが、昨年の国民の給与成長率は3.1％と長期平均5.8％を下回っている。

モリソン財相は「生産力を高めることで企業の利益を増やし、従業員の給与の増加につなげていきたい」と述べ、給与の底上げを目的として、連邦政府は競争法の見直しや法人税の削減などの政策を進めているとしている。同相は「国民や企業にもっとお金を稼いで欲しい、だからこそ減税が必要だと考えている」と述べた。