【シドニー10日AAP】 NSW州で、車両登録の際に加入が義務付けられている自動車賠償責任保険、いわゆる「グリーンスリップ」に関する改正が行われることが分かった。事故などによる怪我の治療で必要な医療費、および失職した場合の給与補償に制限が設けられる。
NSW州政府によるグリーンスリップの新しい改正では、交通事故で負った怪我の症状が軽症とされる場合、怪我のために職場復帰が困難な状況であっても、失業手当てや医療費の補償の請求が制限されるという。
政府による改革の背景には、シドニー西部のサバーブを中心に虚偽の請求が急増しており、巨額の損失につながっていることが明るみに出たためと報じられている。