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豪の老齢年金調査 「まったく不十分」

【キャンベラ14日AAP】  オーストラリアでは約50万人近い高齢者の生活水準が、貧困とみなされる境界線を大きく下回っていることが、ロンジェビティ・イノベーション・ハブの調べで分かった。政府は早急に見直す必要があると警鐘を鳴らしている。

調査に参加したジョー・トゥーイー氏は、150万人の年金受給者のうち、3分の1の人が貧困境界線上か、またはそれを下回っていると指摘。現在、老齢年金のベース額は2週間に一人当たり794.80ドルで、夫婦では一人当たり599.10ドル。また最低賃金は2週間で1345ドル、一週間当たりの平均収入は2320ドル、貧困境界線は851ドルとなっている。

また同調査では独立した裁判所の設置を推奨しており、年金の適合性についての調査、家賃補助の増額、歯科治療やブロードバンドなどへのアクセスの改善などを行うとしている。同調査を率いたロンジェビティ・イノベーション・ハブのコンプトン会長は、オーストラリアの年金額が不十分なのは明らかで、議論の余地はないとした上で、「政府は事実に向き合う必要がある」と述べた。

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