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同性婚問う国民投票 野党は反対の姿勢

【キャンベラ14日AAP】  連邦野党の労働党が14日の議会で、来年2月に同性婚を問う国民投票の実施を決めたターンブル首相に対し、国民投票の実施予算となる1億7000万ドルを、ホームレスの人たちに無料医療サービスを提供してきたクリニックの存続に充てるべきだと批判した。

労働党のタニア・ㇷ゚リバセク党首代理は、議会の質疑でターンブル首相に対し、かつてシドニーCBDに開設していたヘイマーケット・ファンデーション・クリニックについて、ホームレスなどへの医療サービスに貢献してきた同クリニックの存続を支持するかを問い、さらに同性婚を問う国民投票の実施費用については、同クリニックの存続に充てるべきだと訴えた。

ターンブル首相はこれに対し、政府が今年度は714億ドルを医療分野に投じており、「最大の結果」を期待していると話した。さらにターンブル首相は、同性婚をめぐってはオーストラリア国民すべての考えが尊重されるべきだとした上で、「国民投票には1億7000万ドルの費用がかかるが、ならば民主主義は何のためにあるのか」と反論した。

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