【パース15日AAP】 WA州政府は近く、量刑に関する法令の改正案を議会に提出するとみられている。法令が改正されれば、裁判所は違反者に対して罰金を科す代わりに、更生プログラムに参加するか、コミュニティで奉仕活動に従事するかの選択を与えることが可能となるという。
WA州では、刑務所における先住民の割合がオーストラリア国内で最も高く、刑務所の全囚人の38%を占めている。WA州のマイケル・ミスキン司法長官は、改正された法令は誰にでも平等に適用されるとした上で、改正の最大の目的は、罰金の未払いを理由に収監される先住民を減らすことだとしている。
WA州のウェイン・マーティン最高裁長官は先ごろ、在職10年を記念したスピーチで、「刑務所において先住民の割合が多い現在の状況は、WA州およびオーストラリア全体における司法制度が直面している最大の問題だ」と話し、危機感を示していた。