【シドニー15日AAP】 シドニーのハーバーブリッジで15日午後、運転手と乗客ら約30人を乗せたバスが炎上し、夕方の帰宅ラッシュの時間帯となった現場は、一時大混乱となった。この事故で、運転手と乗客2人が煙を吸ったことによる症状で手当てを受けたが、命に別状はない。
バスはミルソンズ・ポイント付近にさしかかったところで出火。運転手はエンジンからの出火を確認するとすぐに乗客らを避難させた。NSW州のコンスタンス運輸省は、けが人もなく大事故につながらなかったのは、運転手が自らの危険をかえりみず、迅速に行動したためと述べ、運転手の勇気ある行動をたたえた。
運輸安全当局によると、出火したバスの経年年数は20年で、出火原因についてはまだ分かっていないという。コンスタンス運輸相は「公共交通機関の火災ということもあり、多くの人にとってショッキングな出来事」と話した。事故現場では6時半ごろにバスが撤去されたが、交通渋滞は8キロメートルにまで及んだ。