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ハンソン議員発言 豪レバノン人が反発

【キャンベラ16日AAP】  オーストラリアのワンネーション党のポーリン・ハンソン議員が議会で行った演説で、イスラム教徒の移民の受け入れを停止するよう訴えたことについて、オーストラリアに住むレバノン人のイスラム教徒らが、これに猛反発している。

ハンソン議員は演説で、オーストラリアは「イスラム教徒で埋もれてしまう」、「良いイスラム教徒か、悪いイスラム教徒かを見分ける方法はない」などと述べ、イスラム教徒の移民としての受け入れを停止すべきとの考えを示した。これに対しグリーンズ(緑の党)の議員らは、演説の途中で退席するなどして抗議した。

レバニーズ・ムスリム・アソシエーション(LMA)はグリーンズの対応を高く評価。他の議員にも「ヘイト・スピーチ」に反対する態度を示すよう呼び掛けた。LMAのサミエル・ダンダン会長は、「言論の自由を口実に、偏見が許されるのは非常に遺憾」と述べた。多くの議員がハンソン議員を非難しているが、グリーンズの敬意を欠いた行動を批判する声も上がっている。

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