【キャンベラ17日AAP】 連邦のビショップ外相は、日本や米国を中心とした環太平洋地域による経済連携協定、環太平洋連携協定(TPP)について、交渉が決裂した場合には、アジアにおける他の貿易協定を模索していく姿勢を明らかにした。
TPPをめぐっては、米国の次期大統領候補であるクリントン氏とトランプ氏の両氏が反対の意向を示していることから、オバマ大統領が任期を終える来年1月までに連邦議会の通過が実現しなければ、決裂する可能性が高まっている。
ビショップ外相はTPPが決裂しても、アジア太平洋地域における自由貿易の実現を追及していくことに代わりはないとの姿勢を示した上で、「米国でTPPが承認されることに期待している」と述べた。ビショップ外相によると、オバマ大統領は承認させる方向で動いているという。