国際

違法な外国人投資住宅 政府が強制売却

【キャンベラ19日AAP】   連邦政府は、国内で外国人投資家が所有する住宅について、法律違反だとして新たに16戸を強制売却した。

VIC州、NSW州、QLD州、WA州で強制売却された住宅は、英国、マレーシア、中国そしてカナダの投資家によって、20万ドルから200万ドルで購入された。

連邦のモリソン財務相は19日、「これらの投資は、外国投資審査委員会(FIRB)の承認なしで既存住宅を購入、あるいは承認を受けた後で状況が変わった。法律違反だ」と声明を発表した。

2013年に政権獲得以降、保守連合政府は外国人投資家が所有する住宅46戸を強制売却した。2015年末に新たな罰金制度が導入されてからは、住宅購入前にFIRBの承認を得なかったとして179件の通告が出された。外国人による住居違法購入は犯罪とみなされ、個人には罰金最高13万5000ドルまたは懲役3年あるいは両方、企業には罰金最高67万5000ドルが科せられる。さらに、違法な投資によって得られたキャピタルゲインも剥奪される。

オーストラリア国税局(ATO)が監査中の住宅多数で、外国人投資家による任意売却も行われた。

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