【キャンベラ22日AAP】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)の新しい総裁に就任したフィリップ・ロウ氏が22日、新総裁として初めて議会委員会に出席し、政府や企業に対し低金利を利用してインフラなどに投資するよう呼びかけた。
ロウ総裁は先週、10年間にわたって総裁を務めたスティーブンス氏から同職を引き継いだ。ロウ総裁は、先ごろ経済協力開発機構(OECD)が世界経済の成長率見通しを下方修正したことにも触れ、低金利を利用して投資活動を行うよう促している。
またロウ総裁は、金利のさらなる引き下げの可能性も否定しておらず、「あらゆる要因によって決める」と話した。これらの要因には海外の情勢、オーストラリアのインフレ状況、および労働市場と不動産市場の状態などが含まれるという。