【パース２３日ＡＡＰ】　　ＷＡ州からアジアへの牛肉の輸出高が、２０３０年までに１０億ドルに達する見込みであることが、バンクウエストによる最新の報告で明らかになった。アジア諸国における経済成長が続き、中層階級からの需要が増加するとみられている。

バンクウエストはオーストラリアから中国への牛肉の輸出高が、２０３０年までに１０億ドルから４５億ドルまで伸びると予想している。アジアへ輸出される牛肉の５４％がオーストラリア産となっており、なかでもＷＡ州は地理的な近さもあり今後さらなる伸びが期待出来るという。

バンクウエストのダンカン氏は、ＷＡ州の農業において、アジア諸国は重要な貿易相手と位置づけ、「経済発展とともに食生活も変化し、精肉、シーフード、果物、野菜などの需要が増える」との見解を示している。また資源ブームの減速で苦しむＷＡ州経済に、農業が再び活気を取り戻してくれると期待する声もある。