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国連「禁固10年は不当」 先住民男性

【シドニー23日AAP】  国連はオーストラリア政府に対し、WA州の知的障害者の先住民男性が、前科がないにもかかわらず禁固10年の刑罰を言い渡されたのは不当だとして、強く非難する内容の声明を発表した。男性は2012年に仮釈放されている。

先住民のマーロン・ノーブルさんは、子どもへの性的虐待の罪で10年間、刑務所に入所した。これについて国連は、ノーブルさんが弁護士などによる十分なサポートを得られなかったとの見解を示した。ノーブルさんは幼少時に髄膜炎を患い、その後遺症が残っている。

ノーブルさんはスイスのジュネーブに拠点を置く障害者人権委員会に苦情を申し立て、委員会がこれを認める形となった。委員会は声明で、「ノーブルさんは、無実を訴えるなどの機会を与えられておらず、性犯罪の容疑者という立場は解消されるべき」との考えを示した。

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