【シドニー28日AAP】 オーストラリア統計局(ABS)の死因に関する調査によると、オーストラリア人の自殺率が過去10年で最高となり、また5年以内に現在の最多死因である心臓疾患を抜いて認知症が1位となる可能性があることがわかった。
2015年に自殺者の数が3000人を超え、12カ月で5パーセントの増加となっている。自殺者の傾向としては、15歳から44歳の年齢層で男性自殺者の数が女性の3倍となっており、最も自殺率が高かったのがNT準州だが、QLD州で急激に増加していることが明らかになった。
また国内では心臓疾患が最多死因となっており、2015年は2万人近くの人が亡くなっている。 高齢者人口が増加していくなかで、今後は認知症での死亡率が高くなると見られている。
アルツハイマー協会では認知症防止対策として、定期的な運動や健康的な食事、他人と交流したりすることを推奨している。