【シドニー2日AAP】 NSW州北部沿岸部で先週、少年がサメの襲撃にあったことを受けて、州政府はサメ捕獲用ドラムラインの数を増やすと発表した。
NSW州のブレア第一次産業相は2日、特に州北部沿岸部に焦点を置いて、現在15個設置されているドラムラインを最大で100個に増やすと発表した。ドラムラインは釣り餌をつけてサメをおびき寄せる仕組みで、サメがかかると警報が発信され、当局が別のエリアにサメを誘導する。州政府は今年初め、ドラムライン設置に1600万ドルを拠出すると発表している。
バリーナ市のデイビッド・ライト市長は、「サメ襲撃の翌日にドラムラインが設置されたが、海水浴客らはライトハウス・ビーチのみを避けている」と話した。過去6日で6頭のサメがドラムラインにかかったという。サーファーの多くは捕獲ネットを好むが、地元住人らはイルカやクジラがネットに引っかかることを心配している。
州北部で発生した11件のサメ襲撃のうち、5件がバリーナのビーチで起こった。2月には日本人サーファーの中原忠さんがサメに襲われて死亡した。