【キャンベラ11日AAP】 連邦野党労働党は、政府が提案した同性婚の是非を問う国民投票の不支持を決定した。ターンブル首相は国民投票の代替案について明らかにしていないが、「同性カップルの結婚よりも、政治を優先にしている」と労働党を批判した。
労働党は11日の党大会で、来年2月に実施予定の国民投票を支持しないと決定した。莫大な費用を伴う国民投票は支持できないとして、引き続き議会での自由投票を求める意向を表している。
ブランディス法務大臣は上院議会で、「労働党のひねくれた決定によって、何年も問題が解決されないことになる」と憤りを示した。政府は国民投票実施を断固として譲らない姿勢を見せている。
労働党同様、国民投票に反対するグリーンズ(緑の党)は与野党両党首に対し、妥協案を探して前進するよう文書で要請した。
同性婚を擁護する活動家らは上院議員らに、国民投票実施法案を直ちに退け、議会で自由投票を行うよう呼び掛けている。