【シドニー13日AAP】 NSW州の消防・救助当局(FRNSW)は、消防士に対し体力検査を義務付けるべきだとする、監査総督の要求を支持する考えを明らかにした。監査総監は2014年以降、消防士への体力検査の義務付けを求めていた。
警察と消防の労働災害に関する報告書が13日、発表された。監査総監のマーガレット・クロフォード氏は、NSW州では消防士を対象としたフィットネス・プログラムへの参加が義務ではなく個人の意思に委ねられており、その結果、消防士らが消防業務に耐えうる体力を維持していない可能性が高いと指摘した。
一方、消防士組合は、「計画的かつ適切に実施されてきた体力検査や訓練プログラム」を支持する姿勢を崩しておらず、さらにボランティアによる地方消防本部(RFS)に対しては同様の検査が課せられないことに不満を示している。消防士組合NSW州支部のドラリー書記長は、「7万人のボランティア消防士が検査対象とならないのは理解出来ない」と批判した。