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NSW州の水力発電所 国家遺産登録へ

【キャンベラ14日AAP】  NSW州のジョシュ・フライデンバーグ環境・エネルギー相は14日、スノーウィー・マウンテン水力発電所をオーストラリアの国家遺産として正式に登録することを発表した。同水力発電所は、世界30か国から10万人に上る移民労働者によって、第二次大戦後に建設された。

スノーウィー・マウンテン水力発電所は、224キロにわたるトンネル、パイプラインなどから構成されており、建設に従事した10万人以上と言われる労働者のうち、約70パーセントが第二次大戦で祖国を失った移民だった。発電所の建設当時、様々な国からの労働者とその家族らが同地域に暮らしていたことから、同発電所は多民族国家オーストラリアのシンボル的な存在とされてきた。

国家遺産として登録されたのは、同水力発電所が107件目。同発電所は、現在に至るまで、NSW州西部の電力網の32パーセントを供給している。16個のダム、7か所の水力発電所を擁する巨大土木建設は「現代における土木工学の不思議」とも言われている。

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