【シドニー15日AAP】 全国紙であるオーストラリアン紙が、同紙に掲載されているビル・リーク氏の風刺画に「人種的憎悪」があったとして、オーストラリア人権委員会が調査する予定だと報告した。
問題の風刺画は8月4日付の新聞に掲載されたもので、警察官がアボリジニの少年の首筋をつかまえて、ビール缶を持ったアボリジニの男に「息子に個人の責任について説明してやれ」と言ったことに対し、男が「わかった。それでその子の名前は?」と答えている。
アボリジニの人々が子どもの名前や子育ての役割を知らないように風刺されているとして、掲載後に人権委員会へ提訴されていた。
この風刺画は、人種差別禁止法のセクション18Cの「人種、皮膚の色、または民族的・国民的出自を理由に行われる差別を禁止する」に違法するとして、委員会が調査予定だと同紙は説明した。