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GCに新型薬物 スクーリーズを懸念

【ブリスベン16日AAP】   ゴールドコーストの警察や救急隊は、新しいタイプの強力な幻覚剤の対応に追われている。同地で毎年行われる、高校卒業を祝うスクーリーズのシーズンを目前に、若者らの安全が懸念される。

15日夜、薬物中毒で8人が救急隊の手当てを受けた。車が行き交う道路に飛び出すなど全員が異常行動や幻覚症状を呈し、ゴールドコースト大学病院に搬送された。前日の14日夜にも、同様な症状で男性7人と女性1人が治療を受けている。QLD州救急局によると、いまだ確認のとれない薬物の中毒者は正気でなく、攻撃的であったり危険だという。

警察はこれまでに起訴を行っておらず、現場から違法薬物も見つかっていない。捜査は引き続き行われているが、問題の薬物が米国で蔓延中の合成麻薬“フラッカ”の成分ではないかとの見方もあがっている。フラッカは白またはピンク色の小石状で、メタンフェタミンやエクスタシー同様に精神活性作用を引きおこす。使用者からは、強い高揚感、体温や心拍数の上昇、嘔吐などが報告されている。警察は「売人や製造者らは、若者の命を犠牲にして手っ取り早く儲けようとしている」と警告している。

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