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コロナ禍のギャンブル著しく減少 新調査から

【キャンベラ15日】   オーストラリア国立大学の新調査から、コロナ禍の国内のギャンブルの利用者の数が昨年と比べて260万人減少していたことが明らかになった。

 

調査結果によると、今年初めはロックダウンによりパブやクラブが閉店したために、ギャンブルの利用がパンデミック前は66パーセント近くだったのが、53パーセントに減少したという。現在は規制が緩和され、オンライン賭博の利用も上昇してきているが、11月までの利用率は59パーセントにとどまっている。

 

また、2019年4月から2020年5月までのラッフル購入者を比較すると270万人の減少となっており、宝くじの購入者は170万人、スロットの利用者は160万人減少していた。

 

調査を行なったニコラス・ビドル教授は「利用者の減少傾向からみて、ギャンブルの利用はそのアクセス性が関連することがわかる」とした。また、アルコールとタバコの消費量の減少化も明らかになっており「ロックダウンの初期は酒屋が閉まる可能性があると懸念した人たちが買いだめを行なっていたが、実際の消費量は減少していたことがわかった」と述べた。

 

今回の調査結果は、忍耐力が弱い人には長期的なゴールよりも短期的なゴールが効果的であることなど、ギャンブル依存症の人たちへの有効な対処法になるという。

 

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