【キャンベラ19日AAP】 オーストラリア医療協会(AMA)は、11月から一般開業医(GP)の基本診察料金を2ドル引き上げて78ドルにするよう推奨した。
メディケアによる負担額は2020年まで37ドルで据え置きされており、政府は10億ドル近くの予算削減を目指す。AMAのトニー・バートーン副会長は19日、良質なケアを提供するための経費は毎年増えつつあるとして、「メディケアの据え置きはGPにとって途方もなく大きな負担だ」と述べた。
“バルクビル”と呼ばれ、国で定められた診察料のみを請求する開業医の割合は過去最大だが、多くのGPがバルクビルの見直しをせざるを得ない状況にあるとバートーン氏は話す。ショーテン野党労働党党首も、GPから「患者の負担を増やしたくないが他に選択肢はない」との声を聞いているという。
リー連邦保健相は、「患者にいくら請求するかは事業主のGPが決める」との見解を示した。