【キャンベラ20日AAP】 オーストラリアにおける同性婚の合法化について、国民投票を実施して是非を問うための関連法案が20日、下院議会を通過した。法案が提出されてから10日が経過しており、同法案についての議論を中断しての投票、可決となった。
一方、労働党とグリーンズ(緑の党)は、国民投票の実施には依然として反対の姿勢を示しているが、同法案が上院を通過する見込みはほとんどないとみられている。ターンブル首相は選挙公約としてきた国民投票の実施が実現しなかった場合の「代案」の有無について、これまでのところ言及していない。
また無所属のウィルキー議員は、国民投票に反対する与党保守連合の保守派に対し、態度を明らかにするよう迫る態度を示したほか、国民投票ではなく、議会投票を実施すれば予算の節約や世論の対立回避などが期待されるとして、これを支持する「良心を持った政治家」は十分いるとの考えを示した。