【キャンベラ16日】 サイバーセキュリティ対策機関(eSafety commissioner)の行なった家庭内暴力に関する調査から、テクノロジーを悪用して自分の子供を利用した家庭内暴力ケースが27パーセントを占めていることがわかった。
「虐待」の手段としてあげられるのが、携帯電話79パーセント、メッセージ75パーセント、フェイスブック59パーセントとなっている。
一つの例として、コンピュータ・ゲーム上で自分の息子の友人になりすました父親が、母親に危害を加えるためにいつ一人で家にいるかを聞き出そうとしたケースがある。情報を聞き出した父親が家に行き、母親に暴力を振るい重体の状態で放置したという。
また、離婚調停中の夫が、息子の名前で無断でアカウントを作成しポルノサイトを閲覧し、「子供がポルノを見ている」と妻のせいにしようとしたケースもあり、子供を囮にしてテクノロジーを使った家庭内暴力が横行している。
調査結果から、多くの親がテクノロジーの悪用は暴力の一種だと認識していないが、67パーセントのケースで、子供のメンタルヘルスに影響していることが明らかになった。
家族・ソーシャルサービス省は「家庭内暴力の被害者にとってテクノロジーは、情報を入手したり家族や友人と繋がる為の重要なコミュニケーション手段だが、逆に悪用されるという欠点もある」と述べた。
ソース : news.com.au – Sobering report reveals how violent parents are stalking kids