【キャンベラ21日AAP】 連邦政府のキーナン司法相は21日、各州および準州の司法相らとメルボルンで会合を開き、麻薬の原料や麻薬製造に使用される器具の流通について法整備を行い、全国で統一した法体制を構築することで合意したことを明らかにした。
キーナン司法相は今後、全国共通の麻薬原料と器具についての取締りリストを作成するとしており、犯罪組織による薬品業界への立ち入りを阻止したい考え。同司法相はまた、薬品の最終使用者をデータベースで管理するシステムの設置についても各司法相らと合意しており、警察が薬品の売買経路を辿りやすくするという。
キーナン司法相はまた、移民・国境警備省と連邦警察が今後も協力関係を強化し、海外などからオーストラリアへ流入する危険性の高い麻薬原料などについて、情報の共有を進めていく方針を示している。