【NSW17日】 NSW州政府は、食事の宅配サービスのデリバルーやウーバーイーツなど、ギグエコノミーに従事する労働者について、労働災害や死亡に対する新たな補償制度の導入の検討を進めていることが分かった。補償制度が正式に決まれば料金への上乗せとなり、利用者への負担が増える可能性もあるという。
国内には現在、ギグエコノミー労働者を保護する制度はなく、これが初めてとなる。補償制度についての議論は来年初めから開始される見通しで、補償内容としては、労働者が死亡したり重傷を負った場合に支払われる一括支給金などが含まれる。
NSW州のドミネロ顧客サービス相は、既存の制度はテクノロジーの発展などに追いついていないと指摘。立て続けに発生したギグエコノミー労働者の死亡事故で、改革が必要ということを痛感したとして、「社会の綻びからこぼれ落ちてしまう人たちに、セーフティーネットを提供できるよう努力していく」と述べた。
ソース:news.com.au-Food delivery could soon cost more with proposed compensation scheme for workers