【キャンベラ26日AAP】 連邦政府が導入を検討している、いわゆるバックパッカー税について、農業経営者らはターンブル政権が導入を先延ばしにしても、今年の夏の果物や野菜の収穫に深刻な影響が出ると批判している。果物の収穫が遅れたり、生産量を減らす農家もあるという。
全国農業者連盟(NFF)のサラ・マッキノン・ゼネラルマネージャーは、「季節は議会で問題が解決するのを待ってくれない」と述べたほか、同連盟のトニー・マハールCEOは「明確な決定がなされなければ、労働者に現金で給料を支給することになる」と述べ、農業経営者としては受け入れがたいという考えを示した。
一方、人手不足の解決策として、連邦政府がオーストラリア国内の若者たちにいくらかの報酬を支給するというSA州のニック・ゼノフォン上院議員による提案について、NFFが支持する姿勢を示している。外国人労働者の不足については、例年より49%減少すると予想される地域もある。