【キャンベラ26日AAP】 連邦のマリス・パイン国防相はイスラム教過激派組織ISについて、イラクでの最後の主要拠点とされるモスルの奪還作戦で組織の崩壊が迫っているとされているが、特にアジア太平洋地域においてはこの先もISとの闘いは続くとの見解を示した。
パイン国防相は、「モスルの奪還は大きな前進だが、終わりではない」と慎重な態度を示し、「ISは簡単に引き下がるような組織ではない」と述べた。またモスル奪還は計画通りに行われているとした上で、拠点がモスルからシリアの首都ラッカに移動する可能性を指摘している。
パイン国防相は、「ラッカへの侵攻は非常に重要な計画で、ラッカに近づくにつれ武力の増強が必要となる可能性がある」と話し、ラッカにおける作戦は、現地の状況と戦力次第との見方を示した。