【パース27日AAP】 WA州パースのエディス・コーワン大学の研究グループがこのほど、従来よりも早い段階で悪性黒色腫(メラノーマ)の再発を発見できる血液検査を開発した。オーストラリア国内のメラノーマの患者は今年1万3,000人以上に達し、4番目に患者の多いガンとなっている。
新しいテストが導入されれば、従来のような生体組織検査や度重なるスキャンなどが減り、さらに定期的に経過観察することで、患者の生存率を高めることが可能だという。研究グループのメル・ジーマン教授は、新テストにより薬の効果やガンの再発について、従来の検査方法よりも早く知ることができるとしている。
ジーマン教授はまた、従来のメラノーマ治療では効果が一部の患者にしか表れなかったり、効果の持続性が短いなどの問題があったと指摘。新しいテストでは医師が患者に合った治療法を選べることから、治療効果が上がり、副作用も減らせるという。研究グループは現在、国からの助成で臨床医やバイオ企業と共同で研究を進めている。