【ブリスベン28日AAP】 QLD州ブリスベンのムールーカで28日、バスを運転していた29歳のバスの運転手が、乗車してきた48歳の男に可燃性の液体をかけられた後に放火され、乗客らの前で焼死する事件が起きた。乗客らはバスから脱出して無事だった。
バスの乗客らはバス停の近くにいたタクシーの運転手によって救出された。タクシーの運転手は乗客らがドアを開けて欲しいと泣き叫ぶのを聞いて、バスの後部ドアを蹴り破ったという。タクシーの運転手はバスを降りた乗客らの様子について、「みんな震えていた」と話した。
QLD警察のベテラン警察官によると、犯人は無差別に動機もなく犯行に至ったとみられており、「言葉も出ない、凶悪な事件だ」と述べた。またQLD州のパラシェイ首相は恐ろしい事件で理解に苦しむとの見解を述べた上で、数日前にドリームワールドで起きた事故にも言及し、同州にとって悲劇に満ちた1週間だったと振り返った。