【ブリスベン2日AAP】 QLD州で家庭内暴力が急増している。警察はこれらが殺人事件につながる可能性もあるとして、警鐘を鳴らしている。QLD州では今年4月、深刻化する家庭内暴力への対策として、最高7年の禁固刑を導入したばかり。
統計によるとQLD州では、「首絞め」などの行為が重犯罪とみなされるようになってからの6か月間で、検挙数が239人に上り、1日に1件以上の割合となっていることが分かった。取締りの強化により、警察が殺人事件に発展する前の段階において、暴力行為を摘発することが可能となったが、同州では今年だけですでに9人が犠牲となっている。
QLD州警察の家庭内暴力・弱者ユニットは、「我々が地域裁判所に提出する情報は、どれも殺人事件に発展する可能性が非常に高い」と指摘。「加害者の行為がどれほど殺人行為に近いものかを示している」と述べた。また警察は、警察官らが家庭内暴力のサインを見抜く力を養成するためのトレーニングプログラムを導入する方針も明らかにした。