【シドニー2日AAP】 NSW救急当局は、同州内でのトリプル0への通報内容について、緊急とはみなされない案件が急増しているとして2日、「本当に救急車が必要ですか?―あなたの急用は非常事態ですか」と題するキャンペーンを発足させた。本当に救急車の出動が必要か、電話をかける前に考えて欲しいと呼びかけている。
NSW救急当局によると、緊急ホットラインへの通報の90パーセントが命に別状のない内容だったという。2015~16年度に寄せられた通報には、「夜眠れない」が239件、「歯痛」が540件、「痒み」が61件、「しゃっくり」が10件などが含まれていた。なかには医療とは関係のない、「犬の鳴き声がうるさい」などの内容もあったという。
NSW救急当局によると、2万2000件以上がホットラインの担当者らによって、該当するサービスに案内されたが、多くの人が対応が迅速でないとフラストレーションを爆発させたという。同局のダットン氏は、「正しい番号に電話をかけて、人命救助の任務がスムーズに行えるよう協力して欲しい」と話した。同氏はまた、本当に緊急な状況や救急隊のケアが必要かがはっきりしない場合は、トリプル0に連絡して欲しいと述べた。