【キャンベラ2日AAP】 独立系シンクタンクのオーストラリア・インスティテュートはこのほど、今年7月2日に実施された連邦議会総選挙に関する報告書をまとめた。報告書によると投票率はここ数年低下し続けており、今回の選挙では投票が義務化された1924年以降、最も低い投票率となった。同インスティテュートはBBQの実施など、投票率を回復させる方策を提案している。
オーストラリアの投票率は他国の平均と比べると、依然として非常に高い割合となっているが、今年は91%と投票の義務化以降では最低水準を記録した。オーストラリア・インスティテュートは、「すべての票が重要だという考え方は変わらない」と報告書で述べた。
また同報告書は投票率を上げる方策として、「投票を棄権した場合の罰金を、20ドルから70ドルに引き上げる」、「投票はオーストラリアの伝統だと呼び掛ける宣伝活動を行う」、および「選挙人登録、投票率、有効票のすべてにおいて95%を目指す」ことなどを提案した。さらに今年話題となった、投票所でBBQなどを行う“デモクラシー・ソーセージ”の効果にも注目している。