【キャンベラ3日AAP】 オーストラリア政府が地球温暖化対策の国際枠組みである「パリ協定」について、議会で早急に承認を得られなければ、ルール作りなどの議論で「かやの外」となる可能性があるとの見解を、国際研究機関が示している。
パリ条約が今月4日に発効となるなか、国連気候変動枠組み条約の第22回締約国会議(COP22)が、今月7~11日まで、モロッコのマラケシュで開催される。パリ条約の締約国が参加する初の協議となり、ルールの具体的な内容が討議されるとみられる。
国際協力団体のオクスファム・オーストラリアの気候変動専門家は、オーストラリアが会議から外れることは残念だと述べ、「オーストラリアが強情な態度を続ければ、環境破壊の拡大につながる上、化石燃料離れが世界で加速するなか、自国の経済発展を脅かすことにもなる」と連邦政府の態度を批判した。