【シドニー5日AAP】 NSW州ランダイロ(Llandilo)で5日に発生した山火事で、同州警察は新たに16歳の少年を放火の疑いで逮捕した。警察はすでに21歳の男と17歳の少年を逮捕している。この火事でこれまでに少なくとも住宅一棟が全焼し、複数の住宅で一部が焼けるなどの被害が出ている。
火事はすでに鎮火したものの、被害はランダイロで300ヘクタールに及んでおり、住宅一棟のほか、近隣の住宅にも大規模な被害をもたらした。被害総額は明らかになっていない。また学校や老人養護施設では生徒や入居者らが一時、緊急避難する事態となった。
NSW州北部の沿岸地域では風速60キロメートルと非常に強い風が吹き、気温が30度以上に上昇すると予想されることから、全域で火気厳禁となっていた。また、同州南部の沿岸地域カララ・ベイでは被害を軽減するための野焼きが誤って燃え広がり、消防士らが夜通し消火活動を行った。