【シドニー7日AAP】 NSW州内で発生した山火事48か所で、消防隊員600人以上が消火活動に徹している。関係当局は、燃え上がる火の前での写真撮影は大変危険だとして警告している。
炎に囲まれた男性の自撮り写真とビデオがネット上で広まったことを受けて、地方消防サービス(RFS)のシェーン・フィッツシモン本部長は、「常識をわきまえて、生存について考えてほしい」と喚起を促した。
48か所のうち、14か所の山火事が制御不能となっている。最大被害はポート・スティーブンス近郊のローン・パインで、すでに6500ヘクタール以上が燃焼した。7日午後には気温が高く風の強い天候が予想されていることから、状況の悪化が心配される。RFSはシドニー広域、ハンター地方、州最北部沿岸部、南部リベリナ地方で「火災の危険性が非常に高い」と警報を発令した。
一方、シドニー北西部のシェイビル国立公園で7および8日、天候次第で50ヘクタールの野焼きが行われる予定。