政治

同性愛議員ら白熱 同性婚国民投票

【キャンベラ7日AAP】   政府が来年2月の実施を推し進める、同性婚の是非を問う国民投票について、上院議会で討議が開始された。同性愛者の議員らからは、「国民投票の実施は家族を中傷し、ヘイト・スピーチにさらす」と反対の声があがっている。

国民投票の実施は、野党労働党、グリーンズ(緑の党)、複数の無所属議員らが反対している。同性愛者のペニー・ウォング労働党議員は、国民の多くはすでに婚姻の平等を支持しているとして、「投票によって家族や子どもたちを中傷にさらしたくない」と訴える。

グリーンズのジャネット・ライス議員の妻のペニーさんも、結婚後に男性から性転換した。ライス議員との婚姻を継続するため、ペニーさんは性転換の事実を出生証明書に更新できないでいる。同議員は、「個人の人権を一般投票の対象にするべきでない」と述べた。

一方で、同性婚に支持を示すスコット・ライアン特別国務大臣は、異論の多いどんな討議にも不適切な振る舞いをする人がいるものだとして、「国民投票が同性カップルを中傷するという考えは、馬鹿げている」との見解を示した。

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