【メルボルン8日AAP】 過去1か月にメルボルンの空港で、航空機に対する15件のいたずら無線が発生した。そのうちの1件は航空機に着陸を中止させた可能性もあるとして、連邦警察が捜査を行っている。
ABC局は7日、バージン航空のパイロットが先月末、航空管制から不当な指示を受けて着陸を中止したと伝えた。
全豪航空操縦士連盟(AFAP)のマーカス・ダイアモンド機長は、「航空無線のいたずら電話は小規模の空港でしばしば発生するが、定期旅客機を巻き込むものは非常に深刻だ」と懸念を示した。忙しいターミナルで働く航空管制官はすべての声を聞き分けることはできないとして、「仕事内容や話す内容を知る人物がいたずら無線を行えば、非常に重大な犯罪だ」と同氏は話した。
連邦警察は今回の事件を深刻に取り扱っているとしたうえで、「一般旅客の安全に対する危険はない」と声明を発表した。